不眠症専門外来(睡眠外来)new
不眠症専門外来(睡眠外来)のご案内
当外来では、主にストレス以外の要因による不眠に対して、専門的な治療を行っています。
ストレスが原因と思われる不眠や、他の心身の症状を伴う場合は、心療内科外来の受診をおすすめします。
●:9:00~13:00、14:30~19:30
■:9:00~13:00、14:00~18:00
※最終受付時間は診察終了時間15分前となります。
ドクター紹介
✦睡眠外来でみれるものは? ナルコはみれない
当院の睡眠外来の特徴
- 複数の医師で土日・夜も診療
- 内科医と精神科医が連携して診療
- 精密な睡眠時無呼吸検査
当院では、複数の医師で協力して診療を行っています。どの医師も『患者さんの目線にたった提案』を心がけています。また内科医と精神科医が連携して診療を行うことができるため、心身をトータルでサポートできます。
この強みが最も生かされるのが、不眠症の治療です。不眠の原因として多い睡眠時無呼吸症候群などを内科でしっかり検査・治療することで、不眠症の診断から治療までを一貫して行うことができます。
当院の睡眠外来の考え方
当院の睡眠外来では、『生活習慣の改善も大切にしながら、患者さんごとに適切なお薬を提案しながら治療』を行っています。
睡眠薬に抵抗を感じる方も少なくありませんが、出口を見据えて適切に使えばとても有効です。一方で、お酒に頼ってしまう方も多く、その場合は不眠がかえって悪化してしまいます。十分な睡眠を確保するためには、原因を見極め、生活習慣を意識した薬物療法を行うことが近道です。
睡眠に関する正しい知識を身につけていただき、生活習慣の改善と合わせてお薬を使っていくことで、最低限のお薬での不眠症治療を目指していきます。
患者さんの状態によって、
- 睡眠時無呼吸症候群などの原因の確認
- 精神症状としての睡眠障害を治療
- 総合病院での検査・治療が適切な場合はご紹介
をさせていただきます。
▼あがり症からもってきた。あがり症のメリット、よくわからない。。カットしていいかな?
受診時の注意点
不眠症専門外来では、以下のような注意点があります。
初診医と主治医が異なる
初診は、臨床経験10年以上のベテラン精神科医が担当いたします。
初診担当医が症状を丁寧に把握したうえで、最適な主治医を選定し、連携しながら継続的な治療を行ってまいります。
予約確定について
『WEB仮予約』後、『LINE問診』のご入力をお願いしております。
予約確定は、診察日までに当院からメールまたはお電話でご連絡を差し上げた時点となります。
※ 前日の12時までに当院からのご連絡が取れない場合は、自動的にキャンセルとなります。あらかじめご了承ください。
睡眠薬について
他院で睡眠薬を処方されており、当院でも同じ処方をご希望の方もいらっしゃいますが、薬の内容によっては対応できない場合がございます。
ご了承ください。
※ラボナなどのバルビツール系、イソミタール、ブロバリンなどの依存性の高い睡眠薬、用量以上のベンゾジアゼピン系睡眠薬(サイレース2mg以上など)は対応できません。
過眠症は対応不可 (紹介のみ)
『過眠症』については、入院による検査(MSLT)が必要になることが多いため、当院では対応ができておりません。
通常外来では、過眠症状に対してのご相談は対応していますが、検査が必要となる場合はご紹介させていただきます。
治療対応が困難な場合
WEB予約時に注意点をお読みいただかないと先にすすめないようになっております。
以下の方については転院をお願いしております。
初診担当医が病状をお聞きして、当院での治療が適切ではない場合は、正直にお伝えさせていただき 他院にご相談をお願いしております。
また、3か月以内に他院での受診歴がある患者様につきましては、紹介状をお願いしております。
どうぞご理解のほどお願い申し上げます。
ご予約方法
初診医が30分あまりで「病歴聴取と治療提案」をさせていただき、次の精神科医が『主治医』となります。
主治医の初回は15分確保し、総合的に判断して治療方針をすり合わせます。その後は、5~10分の再診となります。
※ 初診のご予約は、1週間先までとなります
不眠症専門外来は、WEBのみでのご予約となっています。
※心療内科のご予約 > 不眠症専門外来 よりご予約をお願いいたします
WEB予約(田町三田院)
武蔵小杉院でも診療を行っています。神奈川エリアでお悩みの方は、武蔵小杉院も併せてご検討ください。
WEB予約(武蔵小杉院)
初診の方へ
初診の方は、受診前に下記のページもご確認ください。
受診の前に(心療内科) 受診の流れ
▼▼ これなくす?
当院の睡眠薬に対する考え方
睡眠薬に抵抗がある方も少なくないかと思います。
睡眠薬は、
ほうが結果として、不眠が悪化しないことが多いです。
睡眠には、「布団に入ったら眠れる」といった自信も大きく関係しています。なかなか眠れないという失敗体験が重なると、不眠はますます悪化します。使うときは使ったほうが、結果としてよいのです。
大切なことは、漫然と睡眠薬を使わないことです。
- 睡眠に良い生活習慣と組み合わせる
- 睡眠が安定してきたら、無理なく減らしていく意識をもつ
ということが大切です。最終的には、「万が一の場合はこの薬を飲めば眠れる」というお守りになっていけば理想的です。
お薬について詳しく知りたい方は、睡眠薬についてをお読みください。
受診される際にお願いしたいこと
睡眠外来を受診されるにあたって、お願いがございます。
大変申し訳ないのですが、心療内科・精神科の初診予約は柔軟にお取りすることができません。初診のお時間を確保するため、枠が限られてしまうためです。
また、これまで睡眠薬を他院様で処方されていて、当院での同じ処方を希望される患者様もいらっしゃいます。睡眠薬の処方内容によっては対応できないこともございますので、ご了承ください。
具体的には、ラボナなどのバルビツール系、イソミタール、ブロバリンなどの依存性の高い睡眠薬、用量以上のベンゾジアゼピン系睡眠薬(サイレース2mg以上など)は対応できません。
当院ではシンプルな不眠のみでお困りの方には、「不眠症専門外来」を、ネット予約で対応しております。
あがり症・不眠症専門外来
不眠以外の症状もお困りの場合は、通常の心療内科外来よりご予約をお願いします。
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不眠の3つの悪循環
不眠が続いてしまうと、3つの悪循環が生じます。
睡眠が十分にとれないと、集中力や注意力が落ちてしまいます。そうすると効率よく物事が進まなくなり、その結果としてストレスが増してしまいます。人によっては物理的に睡眠時間が削られてしまうこともあります。
そして健康状態も悪化していきます。後述しますが、睡眠不足が続いてしまうと血圧があがってしまったり、糖尿病をはじめとして様々な病気になるリスクが高まります。体調悪化がすすめば、ストレスも高まってしまいます。
最後に、メンタルの悪化があります。心を休めるためには、睡眠がとても大切なことはお伝えするまでもないかと思います。睡眠が安定しないと心の病気を発症してしまい、さらに睡眠が悪化してしまうことがあります。
このように不眠は3つの要素が相互に悪循環することで、ますます悪化してしまいます。
執筆者紹介
大澤 亮太
医療法人社団こころみ理事長
精神保健指定医/日本医師会認定産業医/日本医師会認定健康スポーツ医/認知症サポート医/コンサータ登録医/日本精神神経学会rTMS実施者講習会修了
不眠症と睡眠不足の違いとは?
「ここのところ睡眠が浅い」「最近は思うように眠れない」「仕事が遅いので睡眠時間が確保できない」など、満足いく睡眠がとれない方は少なくないかと思います。それでは不眠症かどうかは、どのように考えていくべきなのでしょうか?
不眠症の国際的な診断基準をみると、
- 普通の睡眠環境で、日中に何らかの影響があって、睡眠のことで困っていること
となっています。
睡眠で困っていて日中にも影響しているならば、医療機関で相談いただいたほうが良いということになります。
もちろん物理的に睡眠時間がとれずに寝不足感を感じていて、日中に眠気があるのでしたら睡眠不足でしょう。必要な睡眠時間の確保をしても改善が認められない場合は、医療機関にご相談ください。
不眠の原因とは?
不眠症の原因としては、大きく以下の5つがあります。
- 精神疾患
- 身体疾患
- お薬の副作用
- 生理的な原因
- 心理的な原因
精神疾患や心理的な原因があれば、その治療や心理的な葛藤の解消が必要になってきます。生理的な原因であれば、睡眠によい生活習慣などを意識していくことが必要になります。
その一方で、身体やお薬が原因であれば、その原因を取り除く必要があります。そして睡眠時無呼吸症候群や特殊な睡眠障害が関係していることもあります。
このように、不眠の原因はストレスだけでは片付けられず、心と体が影響しあって表れている症状になります。患者さんごとにそのウエイトは異なります。ですから心身の両面から原因を考えていく必要があります。
不眠は体調悪化のリスク
まずは不眠が与える体調への影響についてみていきましょう。
直接的にイメージしやすいのは高血圧かと思います。一つの調査をご紹介します。
この調査では、不眠症と睡眠不足と正常の3つに分けて比較しています。縦軸のオッズ比というのは、高血圧へのなりやすさになります。(競馬のオッズと同じです)
一概に時間が大事なわけではありません。ですがこの調査からは、睡眠時間が6時間をきったり、睡眠不足や不眠症であると高血圧になりやすいことが分かります。
高血圧以外にも、不眠は様々な病気に悪影響を及ぼします。
不眠はメンタル悪化のリスク
不眠はメンタルにも影響を及ぼします。日本人で行われたひとつの調査をご紹介したいと思います。
CES-Dというのは、医療機関でもよく使われている心理検査になります。患者さんご自身に記入していただき、うつ症状がどの程度あるのか点数にしていきます。
記入の仕方には個人差もありますが、一般的には16点を超えるとうつ状態の可能性があります。この調査からは、睡眠時間が少ない方はうつ状態になりやすいことが分かります。
不眠で悩んだら睡眠外来にご相談を
健康的な睡眠は、健康的な心身と充実した生活のために非常に重要です。
日本人には、民族として2つの特性があります。
- 眠れていないことは美徳である
- 眠れないときはお酒に頼る
といったことです。
「最近忙しくて眠れていなくて・・・」というのは、普段の会話に出てくることがあります。周囲だけでなく本人も、あまり問題意識をもっていないこともあります。その一方で、「最近ちゃんと眠れている?」と聞かれても、あまり抵抗を感じない方が多いかと思います。
そして、日本人はお酒に頼りがちといわれています。
欧米人の方がお酒でつぶれているイメージがあるかもしれませんが、日本人は実に3人に1人はお酒に頼りがちになってしまいます。その一方で、医療機関に相談いただける方は非常に少ないです。
最近に調査をすれば、もう少し医療機関で相談することの敷居は下がったかと思います。しかしながら診療をしていても、お酒に頼ってしまっている方は少なくありません。
不眠で悩んでいる方は、ぜひ睡眠外来でご相談ください。