初診医-主治医の連携外来
心の病気は問診を中心に判断していかざるをえず、客観的にわかるものではありません。
当院では、2人の精神科医の判断のもとに治療方針をたてていく「初診医-主治医の連携外来」を行っています。
初診医が30分あまりで病歴聴取と必要最小限の治療提案をさせていただき、2人目の精神科医が主治医となります。
主治医の初回は15分確保して総合的に判断して治療方針をご説明し、その後は5~10分の再診となります。
すぐに積極的な治療に入れないというデメリットはありますが、2人の精神科医が判断して治療を進めていけるメリットがあります。
また、当院で適切な治療が行えない患者様には、初診医の段階でお伝えさせていただきます。
連携外来の役割分担
冒頭に説明させていただいた通り、2人の精神科医が診察し、そのアセスメント(評価)を共有していきます。
混乱せず治療をすすめていくために、連携外来では役割分担を明確にしていきます。
- 初診医(30分):病状の聞き取り・検査の提案・初期対応の治療提案
- 主治医(初回15分):治療方針の説明・処方等
あくまで2人目の担当が主治医となり、以後の診療を引き継いでいきます。
初診医の役割
主治医がスムーズに診療をすすめていけるよう準備していきます。
病状を聞き取り、主治医も共有しやすいように時系列で整理してカルテに記載します。
そして病状評価(アセスメント)を行っていきますが、総合的な判断は主治医が行っていきます。
治療については、以下のように初期対応を意識した形となります。
- 検査の提案
- 初期治療対応
- 一般的な療養アドバイス
- 環境調整(休職や配置転換など)
主治医の役割
重なる部分もあるかもしれませんが、初診医の病状聞き取りをもとに、気になることを質問させていただきます。
カルテで共有された初診医アセスメントも踏まえて、総合的に治療方針を決定していきます。
お薬の処方など、いまできる最善の治療を提案させていただき、一緒に考えていきます。
ここから先は、通常の外来と同様となります。
主治医の初回診察時は15分余りの時間を確保させていただき、その後は5~10分の再診の中で診療を重ねていきます。
連携外来の注意点
連携外来では、通常の外来と比べて以下のような注意点があります。
- 初診から積極的な治療が行えない
- 2回目の担当医が主治医
- 主治医初回15分・再診5~10分
最大のデメリットは、初診の時点では積極的な治療を開始しづらくなることです。
初診時から積極的な治療介入してしまうと、主治医と判断がずれてしまうこともあり、最終的に適切な治療とならない可能性があるためです。
また初診担当医は外来担当しておらず、2回目の担当医が主治医となります。
主治医の初回については2人分のお時間を確保させていただきますが、それ以後は通常の再診と同様となります。
以上の点につきまして、ご理解のほどよろしくお願いします。
治療対応が困難な場合
初診担当医が病状をお聞きして、当院での治療が適切ではない場合は、正直にお伝えさせていただきます。
具体的には、以下のような病状になります。
受診される前にお願いしたいこと切迫して入院可能な医療機関での治療が適切な場合は、紹介状を作成させていただきます。
当院の連携外来のメリット
当院の連携外来には、大きく3つのメリットがあります。
- 2人の精神科医で治療方針が決まる
- なるべく早くに相談できる
- 院内で情報共有・相談しやすい
2人の精神科医で治療方針が決まる
心の病気は問診をもとに精神科医が判断していきますので、診断や治療がバラバラになることもあります。
2人の精神科医が病状をもとに判断し、治療方針を決めていくことができるのは、非常に大きなメリットです。
初診担当医は、臨床経験10年以上のベテラン精神科医になりますが、現在はかかりつけ診療は担当しておらず、TMS治療の診療にあたっています。
なるべく早くに相談できる
早く治療につながっていただき、それでいて診療の質を落とさないための当院の工夫になります。
環境調整や療養アドバイスなどをまず行い、2週間以内に主治医の治療につなげていきます。
院内で情報共有・相談しやすい
当院では、院内のイントラネットで相談できるようになっています。
その際に、情報共有もしやすいというメリットがあります。
ご予約方法
最後にご予約方法をご紹介させていただきます。
ご予約の前に「当院での治療が困難なケース」をお読みください。
以下の電話予約・WEB予約をご利用ください。
【電話予約】
【WEB予約】
※「心療内科初診(主治医変更可)」よりご予約ください。