TMS治療

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田町三田こころみクリニックでは、経験豊富な精神科医がTMS治療外来を行っています。

薬物療法や心理療法といった従来の治療法も踏まえてお話を伺い、rTMS療法があなたにとって適切かをアドバイスさせていただきます。

治療については、併設するTMS治療専門クリニックである東京横浜TMSクリニックみなと東京院と連携して治療を行っていきます。

日本全国、海外からもご相談いただくことがありますので、宿泊を伴う遠方から治療検討の場合は、TMS治療専属医師による事前無料相談(電話orオンライン)も実施していますので、ご相談ください。

目次

rTMS療法とは?

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rTMS療法とは、反復経頭蓋磁気刺激療法(repetitive Transcranial Magnetic Stimulation)の略称になります。

2008年に欧米で適応となり、日本でも2019年に認可された治療法です。

保険適応にもなっていますが、その要件が厳しく、限られた患者さんでしか保険適応はできずに、自由診療で少しずつ普及しているのが実情です。

日本では抗うつ剤での治療が難しい中等度以上のうつ病で適応となっていますが、海外では強迫性障害や依存症(禁煙やコカイン)などに適応が認められています。

うつ病では、従来の薬物療法や心理療法などから検討していくべきですが、

  • 短期集中治療が可能
  • 副作用の少なさ
  • 再発率の低さ

といったメリットもあり、有用な治療選択肢の一つとなります。

rTMS療法のメカニズム

TMSのメカニズムを携帯充電器をもとにご説明したイラストです。

そのメカニズムは、ワイヤレス充電器などに使われている電磁誘導の仕組みを利用しています。

コイルに電流を流すことで磁場を発生させて、電気抵抗の大きな頭蓋骨を飛び越えて、脳(大脳皮質)に渦電流をおこします。

コイルの形状を8の字にすることで、8の字の交点にフォーカスを当てて刺激できるようにすることで、ピンポイントに刺激することができます。

頻度を変化させることで、神経シナプスの興奮や抑制をコントロールすることができます。

1回だけの刺激であれば次第にもとに戻ってしまいますが、短期間で繰り返すことで効果が持続していきます。

このことを、長期増強(LTP)長期抑制(LTD)と呼びます。

どのような病気が適応?

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日本での正式適応は、

  • 治療抵抗性うつ病(中等度以上)

となります。

ここでの治療抵抗性うつ病とは、少なくとも1回以上抗うつ剤を十分量使っても効果が認められなかった方になります。

しかしながら、精神病症状(明らかに現実と異なるネガティブな妄想)を認めたり、希死念慮が明確な方には実施できません。

海外論文では、

  • 二次性のうつ状態(うつ病の診断基準を満たす)
  • 双極性障害のうつ状態

でもエビデンスが認められており、当院のデータでも裏付けができます。

また2018年より、アメリカでは強迫性障害の適応が認められました。

特殊なコイルを用いて、deepTMSと呼ばれる通常より深部を刺激する方法になりますが、当院が日本で初めて治療導入しています。

強迫性障害に対しては補助療法という形で、薬物療法と心理療法を強化する目的で使われます。

rTMS療法と適応疾患(外部サイト)

rTMS療法の可能性

TMS治療の可能性と科学的エビデンスのバランスをイラストでご紹介します。

このようにrTMS療法は、うつ状態に対する治療法としては、日本でも少しずつ浸透しています。

エビデンスも蓄積されてきており、その治療効果については確固たるものとなりつつあります。

強迫性障害や依存症治療についても、海外での認可はすすんでおり、治療効果は期待できるといえます。

海外ではトラウマ治療(PTSD)をはじめ、不安障害に対しても治療研究がすすめられています。

その一方で、専門家の間でも問題視されているのが、アスペルガー症候群やADHDといった発達障害に対するrTMS療法になります。

確かに研究目的で論文も発表されていますが、まだまだ数も少なく、明らかな効果は認められていません。

効果があったとしても一時的になりがちで、ガイドラインでも子供に対してのrTMS療法は行うべきでないと明言されています。

発達障害とrTMS療法(外部サイト)

rTMS療法で期待できる効果

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このように当院では、

  • うつ病・うつ状態
  • 強迫性障害

を中心にrTMS療法を行っています。その治療効果をご紹介していきます。

うつ病に対するrTMS療法の効果

うつ病のTMS治療の効果についてイラストで紹介します。

うつ病に対する治療効果のエビデンスは世界中で報告されており、日本でも保険適応となっています。

抗うつ剤での治療抵抗性うつ病では、寛解(もとの状態を取り戻すこと)が3割程度といわれていますが、抗うつ剤の変更での寛解は1割程度といわれていますので、rTMS療法は有効な治療選択肢になります。

海外でのうつ病全般に対する臨床治療データでは、寛解が3~5割、治療反応が7割程度となっています。

当院のデータでも寛解が47%、治療反応が70%となっています。

うつ病とrTMS療法(外部サイト)

強迫性障害に対するrTMS療法の効果

強迫性障害のrTMS療法の治療効果をイラストで紹介します。

強迫性障害は難治となることが多く、治療目標がうつ病のように寛解ではありません。

重症度の3割改善が目標となりますが、難治な患者さんにとっての3割は、とても大きな改善になります。

アメリカで認可されたのが2018年ですが、その際のデータでは3割改善が38.1%、2割改善まで含めると54.8%と報告されています。

当院のデータでは、3割改善が50%、2割改善を含めると61%となっています。

強迫性障害とrTMS療法(外部サイト)

rTMS療法の副作用と安全性

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rTMS療法の特徴のひとつに、副作用の少なさと安全性の高さがあげられます。

rTMS療法の副作用としては、

  • 頭皮の痛み
  • 顔のけいれん

があげられますが、頭部の筋肉が刺激されることでの副作用になります。

その多くの場合は慣れていくレベルで、治療中断になる方は少ないです。

重篤な副作用としては、

  • けいれん発作

が報告されていますが、非常にまれな副作用になります。

当院では一度も経験していませんが、万が一に備えた体制をとっています。

安全性ガイドラインに従った刺激数に抑え、またけいれんリスクのある方は避けることで、けいれん発作のリスクを抑えることができます

副作用とrTMS療法(外部サイト)

rTMS療法が禁忌となるケース

TMSの安全性についてイラストで紹介します。

rTMS療法は、安全性が高い治療法になります。

しかしながら万が一のリスクに備え、けいれんリスクがある場合は避ける必要があります。

また磁場が発生するため

  • 頭頚部の金属
  • 重要な医療機器を埋め込んでいる

場合には、MRIと同様で行うことができません。

また妊娠中についても、刺激する部位とは離れているため磁場の影響はないものの、けいれんのリスクが否定できない以上は避けるべきとされています。

妊娠中は薬をなるべく避けたいことから、海外では見直しの議論がなされています。

rTMS療法のメリットとデメリット

心の治療選択肢をイラストでご紹介します。

rTMS療法には、メリットもあればデメリットもあります。

あなたの病状によっても、rTMS療法が適切かどうかは異なります。

rTMS療法のメリット

rTMS療法のメリットとしては、

  • 短期集中治療が可能で早く良くなる可能性がある
  • 副作用が少なく安全性が高い
  • 再発率が低い

といったことが挙げられます。

お薬とは異なるメカニズムになりますので、うつ病の場合は2種類以上の抗うつ剤で効果不十分な方では、非常に良い適応となります。

rTMS療法のデメリット

rTMS療法のデメリットとしては、

  • こまめな通院が必要(最低週2回)
  • 治療費が高額になることが多い
  • 不安に対してはお薬の方に強みがある

といったことが挙げられます。

rTMS療法は、最低でも週に2回以上の通院が必要となります。

医療機関での倫理観や費用の差が大きく、いずれにしても治療費が高額になりがちです。

また不安に対しては、rTMS療法よりもお薬に強みがあることが多いです。

rTMS療法の費用と実情

rTMS療法は保険適応となっていますが、自由診療で行われることが多くなっています。

その理由としては、

  • 適応基準の厳しさ
  • 原則として入院治療
  • 治療開始に時間がかかる

ことがあげられます。

施設基準を満たすのは病院でなければ難しく、また治療機器もニューロスターに限定されてしまいます。診療報酬も低く設定されていますので、2か月弱の入院を前提とした治療でなければ成り立たない実情があります。

ですから当院のように、クリニックでの自由診療を中心にrTMS療法が行われています。

現状としては、4,000円~12,000円ほどとなっていますが、金額が高いほど質の高い治療を行っているわけではなく、医療機関ごとに自由に設定しています。

また安かったとしても、精神科医としての経験なくrTMS療法を行っている医療機関も存在します。

そしてrTMS療法の認知度が低いため、適応外治療に対しての姿勢に倫理観があらわれます。

また、治療効果や経歴などを誇張していることが多いですが、適応症例は極めて少ないのが実情です。


rTMS療法の保険適応(外部サイト)

rTMS療法の価格相場(外部サイト)

東京横浜TMSクリニックのご紹介

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最後に、東京横浜TMSクリニックについてご紹介させていただきます。

2020年12月から診療を開始し、年間500症例を超えるrTMS療法を行っています。当院では経験豊富な精神科医が治療判断し、統計データを集めて解析しています。

第一人者の野田賀大先生を顧問に、毎月症例検討を重ね、欧米水準の学術・技術水準を維持し、全国の大学病院と共同して行うデータベースレジストリ研究に参画しています。

精神科医を中心に、臨床工学技士・臨床検査技師・看護師・事務スタッフでTMS治療専門チームを組み、役割分担と協力によって治療水準を高めています。

治療費も1回4,950円~を基本に、休職中の方や維持療法が必要な方には1回3,300円でも治療を受けられるように、ギリギリの価格帯としています。これは私たちが医療法人としてrTMS療法については公益性と学術性を大切にし、良い医療者の定着を目的としているため実現できています。

みなと東京院とこすぎ神奈川院の2院で協力し、安心いただけるrTMS療法を追求しています。

みなと東京院のご紹介
TMS治療のコイルの種類をイラストでご紹介します。

Cool B-70という新しいコイルを導入しており、従来の8の字コイルに比べてコイルに厚みがあり、しっかりと刺激をすることが可能です。

マッサージチェアやフリードリンク、フリーWi-Fiなどを用意しており、治療のインターバルをゆっくり過ごしていただくこともできます。

東京横浜TMSクリニックのHP
TMS治療の情報ページ