認知症デイサービスでは、認知症の方のために、ご自宅から事業所までの送迎を行い、事業所内で食事や入浴などの生活の支援やレクリエーションを行う介護サービスです。
本記事では、認知症デイサービスの仕組み、効果、選び方、利用時の注意点について解説します。
認知症デイサービスを利用する際に役立ててみてください。

1.認知症デイサービスの仕組み

認知症デイサービスとは何か、目的、対象者、効果について解説します。

1-1.認知症デイサービスとは

正式名称は認知症対応型通所介護。
日帰りで受けられる介護保険サービスで、認知症の方に限定したデイサービスです。
事業所のスタッフが自宅から事業所まで送迎してくれます。

1-2. 認知症デイサービスの目的

1-3. 認知症デイサービスの対象者

対象者は以下の2条件を満たす方です。

なお要支援者でも、介護予防を目的とした「介護予防認知症対応型通所介護」を利用できます。

1-4. 認知症デイサービスの効果

健康管理を行える、リフレッシュできる、症状の改善が期待できるといった効果があります。

1-4-1.健康管理を行える

以下のようなメリットが得られます。

1-4-2.リフレッシュできる

1-4-3.症状の改善が期待できる

2.認知症デイサービスの選び方

認知症デイサービスを選ぶ際には、利用目的・条件を確認する、利用する前に見学する、ケアマネージャーに相談するなどしてください。

2-1.利用目的・条件を確認する

利用するにあたり、どのようなことに困っているのか、楽しみたいことは何かなどを確認しましょう。
それから事業所の利用条件を確認します。

2-1-1.送迎

2-1-2.食事

2-1-3.環境

2-2.利用する前に見学する

利用前に本人と家族が一緒に見学して、事業所の雰囲気を見ておくほうがよいでしょう。
その際のチェックポイントを示します。

2-3.ケアマネージャーに相談する

ケアマネージャーは、いろいろな施設について熟知しており、本人の状態に合った事業所を選んでもらえます。
ただし本人や家族の意見をちゃんと伝えておくことが大切です。

3.認知症デイサービスの注意点

認知症デイサービスを利用する際に、よくみられる事例について解説します。

3-1.本人が認知症デイサービスを嫌がることがある

認知症デイサービスを利用しようとしても、本人が嫌がることがあります。
その際の対策は以下のとおりです。

3-2.認知症の症状がかえって悪化することがある？

最初に利用したころに、認知症の症状がかえって悪化したようにみえる場合があります。
これは急に環境が変わり、本人が混乱しているのかもしれません。
この場合は慣れてくれば落ち着くと思われます。
心配な場合は事業所のスタッフに相談してください。

3-3.デイサービスの利用を断られることがある

認知症デイサービスは「正当な理由なしに利用を断ってはいけない」と決められています。
逆に言えば、正当な理由があれば断られるわけです。
たとえば他の利用者やスタッフに暴力を奮ったり、暴言を吐いたりすることがあれば、断られるかもしれません。

まとめ

認知症対応型通所介護は、日帰りで受けられる介護保険サービスで、認知症の方に限定したデイサービスです。
認知症の方に機能訓練・レクリエーションを提供し、心身機能の維持・向上を目指します。
健康管理を行え、リフレッシュでき、症状の改善が期待できるのがメリットです。
認知症デイサービスを選ぶ際には、利用目的・条件を確認する、利用する前に見学する、ケアマネージャーに相談するなどしてください。