認知症テストの問題実例
時間の感覚を調べる検査
以下の質問に回答するだけです。認知症でなければ簡単に答えられます。
- 今年は何年ですか?
- 今月は何月ですか?
- 今日は何日ですか?
- 今日は何曜日ですか?
- 今は何時何分ですか?
絵を覚える問題
まず16種類の絵(イラスト)を覚えます。以下に実例の一部を示します。

画像引用元:(https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/ninchi.html)
試験会場では検査員の説明を受けながら覚えます。例えば画像のような4つの絵が記載されたボードを見ながら、以下のように記憶していきます。
- この中に武器がありますが、それは何ですか? → 大砲です
- この中に楽器がありますが、それは何ですか? → オルガンです
- この中に体の一部分がありますが、それは何ですか? → 耳です
- この中に電気製品がありますが、それは何ですか? → ラジオです
絵を覚えた後に、次に紹介する介入課題を行い、その後に絵を思い出して、何があったか回答する形式です。
その際に、まずはヒントはなしで回答し、つぎにヒントをもらって回答します。
以下の事例をご覧ください。
- ヒント:武器 → 回答:大砲
- ヒント:楽器 → 回答:ピアノ
介入課題
たくさん数字が書かれた表が出され、指示された数字に斜線を引く課題です。たとえば「1と4」なら以下のように回答します。

画像引用元:(https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/ninchi.html)
認知症テスト結果の取り扱い
検査後、採点され、点数に応じて「認知症のおそれがある」または「認知症のおそれがない」と判定されます。
検査結果は、はがきなどの書面で通知されます。「認知症のおそれがある」場合は、臨時適性検査あるいは医師の診断を受けなければなりません。
その結果、認知症と診断されれば、免許の取り消し、または効力が停止されます。
認知症テストは、医師の行う認知症の診断に代わるものではない点に注意が必要です。
以下の参照サイトで、認知症テストの問題を無料ダウンロードできますから、参考にしてください。
認知症テストに出される絵の覚え方
一つの単語を単独で覚えるよりも、他の単語とつなぎ合わせると覚えやすくなります。
ヒントと答えをセットにして覚えるとよいでしょう。セットはパターンABCDの4種類があります。
【イラストパターンA】
戦いの武器―大砲、楽器―オルガン、昆虫―てんとう虫、動物―ライオン、体の一部―耳、電気製品―ラジオ、野菜―たけのこ、台所用品―フライパン、文房具―ものさし、乗り物-オートバイ、鳥―にわとり、花―バラ、果物-ぶどう、衣類―スカート、大工道具―ペンチ、家具―ベッド
【イラストパターンB】
戦いの武器―戦車、楽器―太鼓、昆虫―トンボ、動物―うさぎ、体の一部―目、電気製品―ステレオ、野菜―トマト、台所用品―ヤカン、文房具―万年筆、乗り物-飛行機、鳥―ペンギン、花―ユリ、果物-レモン、衣類―コート、大工道具―カナヅチ、家具―机
【イラストパターンC】
戦いの武器―機関銃、楽器―琴、昆虫―セミ、動物―牛、体の一部―親指、電気製品―電子レンジ、野菜―トウモロコシ、台所用品―ナベ、文房具―ハサミ、乗り物-トラック、鳥―クジャク、花―チューリップ、果物-メロン、衣類―ドレス、大工道具―ドライバー、家具―イス
【イラストパターンD】
戦いの武器―刀、楽器―アコーディオン、昆虫―カブトムシ、動物―馬、体の一部―足、電気製品―テレビ、野菜―カボチャ、台所用品―包丁、文房具―筆、乗り物-ヘリコプター、鳥―スズメ、花―ひまわり、果物-パイナップル、衣類―ズボン、大工道具―ノコギリ、家具―ソファー
認知症テストの絵を覚える検査のアプリ
以下のような検査のアプリが公開されており、これを使ってシミュレーションしておくとよいでしょう。
まとめ
免許更新時の認知症テストでは、時間の感覚を調べる検査、絵を覚える問題、介入課題がかせられます。
絵を覚える問題がやや難しく、認知症テストの動画やアプリを活用してトレーニングが必要かもしれません。
ある程度のコツをつかめば、認知機能に問題がない方であれば認知症テストは合格できるでしょう。
認知症テストで「認知症のおそれがある」と判定された場合、認知症の相談が必要です。
物忘れは年を重ねると誰しも出てきてしまうものです。
ぜひご自身のために、認知症の窓口にご相談ください。