妊娠中や授乳中に花粉症のお薬は使えるの?

まずは花粉の予防が大切!

毎年春が近づいてくると、花粉症の心配をされる方も多いかと思います。

花粉は妊娠中であっても授乳中であっても、容赦してくれません。花粉症対策で一番大切なのは、花粉を避けて除去すること。アレルギーの原因である花粉を避けることで、症状を重くしないようにしましょう。具体的な方法をみていきましょう。

  1. メガネとマスク
  2. 室内に花粉を持ち込まない
  3. 空気洗浄器
  4. 濡れぞうきんで掃除
  5. 加湿

普段コンタクトをつけている方は、メガネにかえるだけでも花粉症を軽減します。もちろん、だてメガネでもOKです。そこまでしなくてもよいかも知れませんが、花粉症を予防するゴーグルなども市販されています。マスクは花粉を予防するだけでなくて、鼻粘膜の保湿保温をしてくれますので有効です。これらはシーズンに入る前から着用したほうがよいです。

室内に入る時に、玄関で花粉を払ってから帰宅するなどして、花粉を室内に持ち込まない対策も有効です。また、洗濯物もしっかりとはたき、取り込んだら掃除機などで花粉を吸い取りましょう。花粉を除去するスプレーなども発売されていますね。

もちろん空気洗浄器も有効です。また、花粉は湿度が高いと重たくなって落ちやすくなります。。掃除をする時は、花粉を舞い上げないように濡れぞうきんで掃除することがすすめられています。

妊娠すると鼻炎になりやすい?

妊娠すると、くしゃみや鼻づまりになりやすくなることがあり、妊娠性鼻炎と呼ばれたりもします。これは、妊娠による生理的な現象で、赤ちゃんに多くの血液を送るために妊婦さんの身体が変化するためです。

妊娠すると女性ホルモンが増加します。すると、妊娠4週目ころから少しずつ血液量がふえていき、32週をピークに血液量は1.4倍くらいになります。このため、鼻の粘膜が充血したり、むくみやすくなります。

この結果として、くしゃみや鼻づまりになりやすくなることがあり、これを妊娠性鼻炎と呼んだりします。ですから、ただでさえ妊婦さんは鼻炎になりやすいのです。花粉症が重なってしまうと、症状が例年よりひどくなってしまう方も多いです。

妊婦さんが使える花粉症の薬

妊婦さんが花粉症で苦しんでいる時、どのような薬がつかえるのかを考えていきましょう。花粉症の薬は、抗ヒスタミンやステロイドなどのアレルギーを抑える薬を使います。薬の種類として、飲み薬・点鼻薬・点眼薬などがあります。

妊婦さんの花粉症の薬としては、点鼻や点眼が中心です。点鼻や点眼は飲み薬と違って、その場だけに作用して効果が出てきます。血液にはほとんど取り込まれないので、ごくわずかしか赤ちゃんには届きません。

ですからストロイドの点鼻薬や抗ヒスタミン点眼薬、インタールの点鼻や吸入などは比較的安全といわれていて、妊婦さんでも使われています。

点鼻や点眼で症状がコントロールできない時は、アレグラなどの抗ヒスタミン薬の飲み薬も大きな問題はないといわれています。ですが、抗ヒスタミン薬の一部で口蓋裂のリスクが増加したとの報告もありますので、念のため赤ちゃんの身体の重要な部分が完成する妊娠16週までは使わない方がよいといわれています。

とはいえ、妊娠に気づく前に治療をしていたとしても過度に心配しなくても大丈夫です。薬の影響はないという報告の方が多いくらいです。

抗ヒスタミン薬の中では、昔からあるポララミンなどの薬では安全性が高いといわれています。ポララミンで眠気が強く出てしまいますので、新しい抗ヒスタミン薬も使うことはできます。クラリチン・ジルテック・アレグラなどは奇形のリスクはないだろうと言われています。

最重症の場合はステロイドの内服をすることもあります。ステロイドの中では、プロドニンの安全性が高いといわれています。

授乳中に使える花粉症の薬

授乳中に、「花粉症の薬は使えないのでは?」と心配になる方も多いですが、実はほとんどすべての薬で問題なく使うことができます。ですが、病院や薬局では授乳をやめるように言われることがあります。

なぜかというと製薬会社の添付文章に、「授乳は避けること」とされているからです。動物実験で母乳への移行が確認されると、「授乳は避けること」と記載をせざるを得なくなります。ですが多くのお薬で、お母さんが薬を飲んで母乳に移行してしまうのはごくわずかです。人での有害な報告は、明確なものはありません。

妊娠の場合と同様で、赤ちゃんへの移行を少しでも減らすのであれば、点鼻薬や点眼薬を使っていくことが望ましいかです。飲み薬の抗ヒスタミン薬も大きな問題はありませんが、お母さんの眠気が強くなるような薬は少し注意が必要です。赤ちゃんに薬がいってしまうと、赤ちゃんも眠くなってしまいます。すると、元気がなくなって栄養が不足してしまいます。夜泣きが減って楽になったら注意してくださいね。

ポララミンなどの古くからある抗ヒスタミン薬は経験的に安全であることはわかっていますが、眠気は強いのでできれば避けたいところです。第二世代といわれるクラリチンやアレグラは眠気が少ないですし、母乳への移行も極めて少ないので、授乳中に使いやすいです。

ですがこれらの薬ですら、添付文章も「授乳は避けること」とされています。授乳直後に服薬するようにして、できるだけ薬の影響を減らすようにしましょう。

妊娠中や授乳中に市販薬は使えるの?

最近は市販薬として、アレグラやアレジオンなど医療用と同等の薬も発売されています。基本的には同じように考えて問題がありません。

ただ市販薬の点鼻薬には、少し注意が必要です。

市販の点鼻薬には、血管収縮成分がほとんどすべてに入っています。この成分が要注意です。初めは効きがよいのですが、少しずつ効かなくなっていきます。あまり連用していると、鼻粘膜がむくんでしまったりします。ですから、ナファゾリンやテトラヒドロゾリンといった血管収縮成分が入ったものは、長期の連用を避けた方がよいです。

さらに、これらの成分は子宮収縮作用があります。点鼻薬ですので血中に入って子宮に作用するのはごく微量ですが、避けたほうが良いかと思われます。

まとめ

まずは花粉の予防が大切です。メガネとマスク・室内に入る時は花粉を払う・加湿空気洗浄器などで、花粉が身体に入らないようにしましょう。

妊娠すると血液量が多くなって、鼻粘膜が充血して鼻炎になりやすくなります。

できるならば妊娠15週までは薬を使わず、点鼻や点眼を中心に治療をしていきます。妊娠・授乳ともに、クラリチンやアレグラなどの第二世代抗ヒスタミン薬も大きな問題はないと考えられています。授乳中についても、大きな問題はないと考えられています。

市販薬の点鼻薬として、ナファゾリンなどの血管収縮成分の入っているものには注意しましょう。

【お読みいただいた方へ】
医療法人社団こころみは、東京・神奈川でクリニックを運営しています。
「家族や友達を紹介できる医療」を大切にし、社会課題の解決を意識した事業展開をしています。

クリニック一覧

医療職はもちろんのこと、法人運営スタッフ(医療経験を問わない総合職)も随時募集しています。

(医)こころみ採用HP

取材や記事転載のご依頼は、最下部にあります問い合わせフォームよりお願いします。

カテゴリー:妊娠・授乳について  投稿日:2020年8月22日

田町三田こころみクリニック / 内科・心療内科・糖尿病内科
田町三田こころみクリニック
COCOROMI CLINIC Psychosomatic medicine TAMACHI-MITA

〒108-0023 東京都港区芝浦3-13-1 矢島ビル501
JR田町駅 徒歩3分、都営三田駅 徒歩5分
JR山手線、JR京浜東北線、都営浅草線(京急線直通)、都営三田線

元住吉駅前こころみクリニック

〒211-0025
神奈川県川崎市中原区木月1-22-1
元住吉プラザビル 2階/3階

東急東横線・目黒線元住吉駅西口より
徒歩1分

044-789-8881

  • 内科
  • 小児科
  • 耳鼻咽喉科
  • 婦人科
  • 発熱外来

WEBサイトへ

元住吉こころみクリニック

〒211-0025
神奈川県川崎市中原区木月1-22-1
元住吉プラザビル5階

東急東横線・目黒線元住吉駅西口より
徒歩1分

044-789-8881

  • 心療内科

WEBサイトへ

武蔵小杉こころみクリニック

〒211-0063
神奈川県川崎市中原区小杉町3-1501-1
セントア武蔵小杉A棟203

JR線・東急線 武蔵小杉駅より徒歩2分

044-299-7099

  • 心療内科

WEBサイトへ

田町三田こころみクリニック

〒108-0073
東京都港区三田芝浦3-13-1
矢島ビル501

JR田町駅 徒歩3分、都営三田駅 徒歩5分

03-6435-1553

  • 内科
  • 心療内科

WEBサイトへ

上野御徒町こころみクリニック

〒110-0005
東京都台東区上野6-16-5
正三ビル201

上野駅から徒歩2分、御徒町駅から徒歩4分

03-5812-4698

  • 内科

WEBサイトへ

東京横浜TMSクリニック
みなと東京院

〒108-0073
東京都港区芝浦3-13-1
矢島ビル502

田町駅 徒歩3分、都営三田駅 徒歩5分

03-6381-7515

  • TMS

WEBサイトへ

武蔵小杉こころみクリニック
神奈川TMSルーム

〒211-0063
神奈川県川崎市中原区小杉町3-1501-1
セントア武蔵小杉A棟203

JR線・東急線 武蔵小杉駅より徒歩2分

044-322-9381

  • TMS

WEBサイトへ

田町三田こころみクリニック
八丈島巡回診療所

〒100-1511
東京都八丈島八丈町三根
306-11

羽田空港から飛行機で1時間

04996-9-5535

  • 内科
  • 訪問

WEBサイトへ

こころみクリニック

〒211-0025
神奈川県川崎市中原区木月1-28-5
メディカルプラザD元住吉 3階

東急東横線・目黒線 元住吉駅から徒歩3分

044-948-8572

  • 美容

WEBサイトへ

こころみベース

〒211-0025
神奈川県川崎市中原区木月1-28-5
メディカルプラザD元住吉 3階

東急東横線・目黒線 元住吉駅から徒歩3分

044-948-8579

  • リワーク
  • 訪問
  • イベント

WEBサイトへ

手塚こころみクリニック
武蔵小杉

〒211-0063
神奈川県川崎市中原区小杉町3-20-1
光ビル205階

武蔵小杉駅から徒歩4分

044-322-9970

  • 心療内科

WEBサイトへ

飯島こころみクリニック
元住吉

〒211-0025
神奈川県川崎市中原区木月1-33-25
NEXUS Grand Mounthelie 1B

元住吉駅から徒歩2分

044-872-7555

  • 心療内科

WEBサイトへ

ISTこころみクリニック
浜松町大門

〒105-0012
東京都港区芝大門2-1-13
芝大友ビル6階

浜松町駅徒歩7分、大門駅徒歩3分

03-5843-8312

  • 心療内科

WEBサイトへ

齊藤こころみクリニック
綱島横浜

〒223-0052
神奈川県横浜市港北区綱島東2-12-19
加瀬ビル1階B号室

新綱島駅徒歩1分・綱島駅徒歩3分

045-633-7573

  • 心療内科

WEBサイトへ

恵比寿こどもクリニック

〒150-0013
東京都渋谷区恵比寿4-9-13
中健ビル3F

恵比寿駅徒歩5分

03-3442-2525

  • 小児科

WEBサイトへ

各種サービス

Service

企業との連携サービス

Partner

Page
Top