原因から考える「うつ病でつらいとき」の過ごし方5選!
「うつ病の症状がつらい」「うつ病のつらさから抜け出したい」と思っていませんか?
うつ病には症状の浮き沈みがあり、つらさをそのまま放置していると、さらに症状が悪くなる可能性があります。
しかし、生活を少し変えてみたり、時間の使い方を工夫したりするだけで、症状が改善されるかもしれません。
本記事では、うつ病がつらいと感じる原因や過ごし方をくわしく解説します。
うつ病がつらくて悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。
うつ病とは
うつ病は「一日中気分が落ちてしまい、楽しいはずのことが楽しめないという気分障害のひとつ」です。
また、うつ病は日本人の約15人に1人がかかると言われており、決してめずらしい病気ではありません。
こころやからだにストレスがかかることによって、脳がうまく働かず、考え方やものの捉え方が否定的になる傾向があります。
そのため、うつ病はなまけているわけでも、気の持ちようでなんとかなるものではないと言え、適切な治療が必要です。
うつ病の主な症状
うつ病の主な症状は以下のとおりです。
- 1日中気分が落ちる
- イライラする
- 考える力が落ちる
- 死にたくなる
- 自分ばかり責める
- 反応が遅くなる
- 食欲がなくなる
- 性欲がなくなる
- 眠れない、または寝すぎる
- 体がだるくなる
- 頭痛や肩こりがある
- 動悸がする
- 胃の不快感がある
- 便秘または下痢をする
- 口が渇く など
今までなかった症状があらわれる場合は、うつ病が悪化している可能性があります。
一度医師へ相談することをおすすめします。
うつ病がつらいと感じる原因
うつ病がつらいと感じる代表的な原因を解説していきます。
それぞれの原因が重なってつらいと感じる場合があるため、一つずつみていきましょう。
薬があまり効いていない
うつ病では、抗うつ薬を使うのが一般的です。
ですが、抗うつ薬は徐々にしか効果があらわれません。
実際に、抗うつ薬を使った患者さまの50%以上は、最初の薬では効果が少ないと言われています。さらに、3人に1人は2種類以上の薬を使っても効果が見られないとされています。
そのため、抗うつ薬の飲み始めの時期は「効果がないのでは?」と感じる方も多いでしょう。
抗うつ薬の効果は個人差もあるため、あまり効いていないと感じても自分の判断で中止せず、必ず主治医に相談してみましょう。
ストレスがかかっている
ストレスが強くかかっている状態では、薬を飲み始めても薬の効果はあらわれにくいです。
ストレスの原因と向き合い、対処する方法を医師やカウンセラーなどの専門家と一緒に考えてみてください。
こころを休ませてあげることが大切です。
意欲はあるのに動けない
うつ病はからだに不調が出ることがあります。
何かをしようと思っても、知らないうちにストレスがたまり、体がだるい・起きられないなどの症状を引き起こします。
意欲があるにもかかわらずからだが思うように動かないことは、うつ病の方がつらく感じる要因です。
ストレスのほかに、薬の副作用といった体がだるいと感じる原因を主治医と探しましょう。
集中力がなくなる
ストレスをためこむと、体も心も疲れ、調子が悪くなります。
心や体のバランスが悪い時は、思わぬミスをするかもしれません。
というのも、物事が進まなかったり、集中できなかったりするためです。
そのため、集中力が続かないときは無理をせず、ゆっくり休むことをおすすめします。
イライラする
ストレスをうまくコントロールできているときには落ち着いて対処できることでも、こころに負担がかかっている状態だと感情をうまく処理できません。
小さなことでイライラし、感情をコントロールできないことで、日常生活に支障が出ることもあります。
イライラしているときには、まず深呼吸をこころがけてみることをおすすめします。
自分に価値がないように思う
うつ病にかかると、ストレスや不安からこころとからだのバランスが崩れ、ものごとをネガティブに考えてしまいます。
自分の存在価値がわからなくなったり、自己評価が低下したりすることが、つらいと感じる原因かもしれません。
このように感じるときは、早めに医師や心理士などの専門家に相談してみてください。
うつ病がつらいときの過ごし方
うつ病がつらいときに無理をすると、さらに症状が悪化する恐れがあります。
うつ病がつらいときの過ごし方をくわしくみてみましょう。
ゆっくり休む
つらいときに無理は禁物です。
つらいときは、ゆっくり休むことがこころの休息に必要です。深呼吸をしたり、短時間のお昼寝をしてみましょう。
リラックスする時間を作る
リラックスする時間を持つことで、ストレスにうまく対処できます。
好きなことをしたり、ゆっくり休む時間をつくることが大切です。
また、うまくリラックスできないときには、ゆっくり深呼吸するだけでもリラックスできる効果があります。
自分ができることをしてみる
自分ができそうなことをしてみましょう。成功した体験が増えることで、気持ちにゆとりが生まれるためです。
具体例をあげてみます。
- 毎日10分散歩する
- 1日1個、感謝したことを振り返る
- 1日1時間、スマホを使わない時間を作る
- 毎日日記を書く など
決めたことができたときには、自分をしっかりほめてあげましょう。
規則正しい生活をする
規則正しい生活をすることで、自律神経(体調の調整役)が整いやすいです。
一方で、自律神経が乱れると、からだやこころに不調があらわれ、つらく感じます。
では、規則正しい生活の例をみてみましょう。
- 同じ時間に起きる
- 起きたら太陽を浴びる
- 同じ時間に寝る
- バランスのいい食事をとる(フルーツや豚肉、ほうれん草など)
- ヨガ、ストレッチなど軽い運動をする など
自律神経を整えてこころとからだのバランスを保ちましょう。
医療機関に相談する
周りに相談する人がいないときは、お近くの心療内科クリニックにご相談ください。
みなさんのお悩みに合わせて、必要なカウンセリングや精神療法など、治療の提案ができます。また通院中の方は、薬の量や種類の変更を考えられるかもしれません。
家族や周りの人が気をつけたいこと
うつ病の方の家族や周りの方は、「いつもと違う」様子に気づくことが大切です。
そのようなときには、うつ病の方の話を聞いてあげましょう。
ただし、すでに頑張っているうつ病の方にとって、励ますことはつらいことになる可能性があります。
その結果、症状が悪くなることがあるため注意が必要です。
うつ病がつらいと感じている方へ
うつ病がつらいと感じる原因はさまざまですが、そのままにしておくとさらに症状がひどくなる可能性があります。
つらいときには無理せずゆっくり過ごすことが大切です。症状が悪くなりつらく感じるときには、無理せず当院までご相談ください。
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カテゴリー:未分類 投稿日:2024年10月23日