うつ病を相談できない2つの理由!相談するメリットやデメリットも解説

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「うつ病を会社に相談できない」「うつ病を相談した方がいいの?」
このような悩みはありませんか?

うつ病をひとりで抱え込むと、うつ病の症状がさらに悪くなる恐れがあり危険です。本記事では、うつ病を相談できない理由やメリット・デメリットをくわしく解説します。
うつ病を会社に相談できずに困っている方のお役に立てれば幸いです。

うつ病を相談できない理由

うつ病を相談できない理由を、大きく2つにわけて解説します。

うつ病を相談する人がいない

まずひとつ目にあげられるのは「うつ病を相談する人が会社にいない」です。
一般的に、人は悩みをわかってもらえそう・話を聞いてくれそうな友達や家族などに相談します。しかし、職場となると仕事以外の悩みを相談できないことも。
会社で周囲の人に相談しにくい場合は、ひとりで抱え込まずにまず主治医や心理士など専門職に話を聞いてもらいましょう。

性格的に人に相談できない

ふたつ目は「性格的に人に相談できない」です。
もともと人に相談することが苦手な性格の場合、うつ病であっても周りに相談できない可能性があります。
日本には「人に迷惑をかけてはいけない」「思っていることを言ってはいけない」という文化があり、困っていることがあっても相談しにくいと感じている方がいます。

もともと相談することが苦手な方は、自分のこころが疲れているときに、人を頼るのはより難しいでしょう。
そのためつらくてもひとりで我慢して、自分のこころがさらに疲れてしまいます。

うつ病を会社に相談する3つのメリット

ここで、うつ病を会社に相談する3つのメリットを説明します。具体的にみてみましょう。

業務やシフトの変更を検討してもらいやすくなる

うつ病を会社に相談することで、業務の内容やシフトなどを変更してもらいやすくなります。
うつ病は気持ちの問題ではなく、治療が必要なこころの病気です。
そのため、こころに負担がかかる仕事や勤務時間を調整してもらうことは、うつ病の治療において大切です。

受診しやすくなる

うつ病を会社に伝えることで、受診しやすくなるというメリットがあります。
会社がうつ病の治療中であることを知っていると、「受診」「治療」「突然の体調不良」などの休みにも理解してもらいやすいです。
うつ病の治療では、受診を継続することが重要です。そのため、会社がうつ病であることを知っていると受診しやすくなり、安心できるでしょう。

病気や治療の理解をしてもらいやすくなる

うつ病を会社に相談することで、うつ病や治療に対して理解してもらいやすくなります。
うつ病は「なまけている」「気持ちの問題ですぐ治る」など誤解を受けやすく、本人はつらい思いをしているからです。
うつ病の正しい知識を周囲が持つことで、気持ちの問題ではなく、治療が必要であることをわかってもらえます。
周囲の理解は、うつ病の治療を安心して続けるために欠かせません。

うつ病を会社に相談するデメリット

ここでは、うつ病を会社に相談するデメリットを2つにわけて解説します。

病気を理解してもらえない可能性がある

会社にうつ病を相談しても、理解してもらえない可能性があります。どんなにつらい状況でも「気の持ちようで治る」「たいしたことない」などと考えられてしまい、うつ病の症状をさらに悪化させるかもしれないからです。

同僚や上司に理解してもらえない場合には、主治医に診断書や休職に関する書類などを書いてもらうことを考えてみてください。
また職場に医師や保健師がいる場合には、そちらに先に相談してみることをおすすめします。
理解してもらえない、と感じた場合にはひとりで無理せず、専門家から説明してもらう方法も考えてみてください。

昇進や評価に影響が出る可能性がある

会社によっては、うつ病で休職したりすると昇進や評価に影響が出る可能性があります。
うつ病をはじめとするこころの病気に、会社全体でどのような対策をとっているのか、力を入れているのかによっても、うつ病の方への対応が異なります。
会社で過去に、うつ病の方にどのような対応をしたのかを確認してみてください。

しかし、昇進や評価に影響が出るからといって、ひとりで抱え込むことは危険です。会社に相談できない場合には、医師に相談してみてください。

うつ病を相談できないときにやってほしいこと

会社にうつ病を相談できないときには、市町村の担当窓口に相談したり、病院を受診することをおすすめします。
くわしくは次をみてみましょう。

保健所や精神保健福祉センターに問い合わせる

お住まいの地域の保健所や精神保健福祉センターには、うつ病に関する相談窓口があります。
専用の電話番号に電話すると、無料で話を聞いてくれます。

電話を受けるのは「精神保健福祉士」「心理士」「保健師」など専門的な知識を持ったスタッフです。
不安なことを一緒に考えたり、必要があれば受診や治療などをすすめてくれたりします。また必要な制度が受けられるようにアドバイスしてくれます。
話したことのプライバシーは守られるため、身近な人に相談しにくい場合にはぜひ問い合わせてみてください。

精神科や心療内科を受診する

周囲に相談できず、こころが疲れているときは精神科や心療内科の受診をおすすめします。専門家に話をすることで、治療法が見つかったり、会社への伝え方のアドバイスをもらえたりするからです。
うつ病は、我慢すれば治るわけではありません。ひとりで抱え込まず、専門の病院を受診することをおすすめします。

無理をせずゆっくりする

うつ病の症状を悪化させる恐れがあるため、うつ病のときに無理は禁物です。
会社にすべてをわかってもらおうと無理をしたり、限界まで仕事をしたりすると、こころがさらに疲れてしまう可能性があります。
こころがいつもより疲れているときには、リラックスできる時間を取って、ゆっくり深呼吸してみてください。

うつ病を相談できずに困っている方へ

会社の理解やサポートがあると、うつ病の治療を継続しやすくなります。うつ病は自分の気持ちでどうにかなるものではなく、時間をかけてゆっくり治療しなければならないからです。

しかし、無理に自分でうつ病であることを伝えようとすると、こころの負担が増えてつらくなるかもしれません。
そんなときは精神科や心療内科の医師など、専門家に相談してみてください。ひとりで抱え込まないことが大切です。
もし気になることがあれば、いつでもお気軽に当院までご相談ください。

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カテゴリー:こころみ医学, コラム  投稿日:2024年10月11日

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