うつ病の中高生が親に言えないときの対処法4つ!メリットやデメリットも解説

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中高生が親にうつ病を相談できない

「うつ病かもしれないけど親には言えない」「親にうつ病かもしれないと言った方がいいの?」
このようなことで悩んでいませんか?

うつ病になった場合、親に伝えることで、

  1. 治療を早くはじめられる
  2. 病状が理解され、サポートしてもらえる

といったメリットがあります。

本記事では、うつ病を親に言えないときの対処法やメリット・デメリットをくわしく解説します。
「うつ病かも」と親に言えず、悩んでいる中高生のお役に立てれば幸いです。

うつ病を親に伝えられないときの対処法4つ

うつ病を親に伝えられないときの対処法を4つご紹介します。

1.学校の保健室

保健室の先生(養護教諭)は、怪我やからだの病気だけでなく、こころの病気についても相談に乗ってくれます。
保健室で相談したことのプライバシーは守られますので、安心して話してみてください。
先生が許可なくほかの人に話すことはありませんし、うつ病のことを家族に伝えるための方法や機会についても、アドバイスをくれるでしょう。
そのため、親に言えず苦しいときには、学校の保健室へ相談に行くことをおすすめします。

2.精神保健福祉センター

精神保健福祉センターは、こころの病気について相談できる専門的な場所です。

「精神保健福祉相談員」「保健師」「看護師」など、専門的な資格を持った人が相談に乗ってくれます。
住んでいる地域によって電話相談窓口が分かれているので、「○○県 精神保健福祉センター」とインターネットで調べてみてください。

また、『こころの健康相談統一ダイヤル|厚生労働省』という電話相談の窓口もあります。
この番号にかけると、お住まいの地域の相談機関につないでくれるでしょう。
いずれも時間帯によってはつながりにくいこともあるため、時間帯を変える・曜日を変えるなど試してみてください。

学校の先生と同様に、電話で相談したことのプライバシーは守られるため、精神保健福祉センターに安心して相談できます。

3.精神科・心療内科

どうしても親に言えない場合には、先に医師へ相談することもひとつの手段です。
精神科・心療内科では、こころの専門医による診察を受けます。その結果によって、カウンセリングや薬の処方などさまざまな治療が開始されます。
うつ病の症状が深刻な場合には、医師の判断で治療を進めることもあります。

しかし、完全に親に隠して治療することは難しいでしょう。保険証を使う場合には、後日どこの病院に行ったのか分かってしまう可能性があるからです。また、未成年の治療には親の承諾が必要になることもあります。

先に医師に相談すると、家族への相談の仕方をアドバイスしてもらえたり、場合によっては医師から直接家族に説明できるかもしれません。

ひとりで抱えこまずに、まずは近隣のクリニックに相談してみてください。

4.お住まいの市町村

住んでいる地域でも、うつ病をはじめとするこころの病気の相談ができる場所があります。
また、病院の紹介や相談できる場所など、地域ならではの情報を得ることもできる可能性があります。
一度、お住まいの地域の役所のホームページも確認してみてください。

うつ病を親に伝えるメリット

うつ病を親に伝えるメリットを2つ紹介します。

受診に付き添ってもらいやすくなる

親に伝えることで、精神科や心療内科など専門的な病院の受診がしやすくなります。
未成年の場合、親の承諾が必要な場合もあるため、親と一緒に受診できると治療がスムーズに開始できるからです。
また症状の変化や薬の変更など、一緒に話を聞いてもらえるので安心です。

一般的には、親と一緒に受診しても、診察の中で医師と二人だけで話す時間もあります。
そのため、親に言いにくいことは、直接医師にだけ話せばいいので心配しないでください。

自分の精神状態を理解してもらいやすくなる

子どもがうつ病かもしれないと気づくことで、親もうつ病について理解を深められるため、親に伝えることで、自分の精神状態を理解してもらいやすくなります。

うつ病の方に対して、周囲の人は以下のような対応に気をつけてください。

  • 「頑張れ」と無理に励ます
  • 「早くよくなって」と治療を急かす
  • 症状を隠そうとする など

これらの対応は、本人の不安を増長させ、うつ病の症状の悪化を招く恐れがあります。

うつ病への適切な対応を知っていると、やらない方がいいことを避けられます。
そのため、身近な親や家族にうつ病であることを伝えることで、症状の悪化を防ぐことができるでしょう。
親に相談してみることを検討してみてください。

うつ病を親に伝えるデメリット

次に、うつ病を親に伝えるデメリットを紹介します。くわしくみてみましょう。

自分の状況を説明することに心理的負担がかかる

「何がつらいのか」「きっかけとなった出来事」など、つらいことを思い出す可能性があるため、自分の状況を説明することで、心理的な負担が増す恐れがあります。

自分にとってつらい出来事や状態を伝えることは勇気がいることです。
無理にすべてを伝えようとしなくていいので、自分のペースで話してみてください。

分かってもらえない可能性がある

「努力をしていない」「なまけているだけ」といったうつ病に対する誤解があると、「つらい」「苦しい」という気持ちをなかなか分かってもらえず、さらにつらい思いをする恐れがあります。

うつ病の方は、「努力をしていない」「なまけている」わけではありません。ひとりで抱え込まないことが、症状を軽減するために重要です。
もし親に分かってもらえない場合には、学校の先生や相談しやすい大人など、誰でもいいので話してみてください。

うつ病かもしれないと親に言えず、悩んでいる中高生の方へ

うつ病かもしれないとひとりで抱え込むことで、症状が悪化する恐れがあります。
しかし親に伝えることで、治療をスムーズに開始できたり、こころの状態を理解してもらえるメリットがあります。

その一方で、親に理解されずこころの負担が増えてしまうかもしれません。
そんな時は、ひとりで悩まずに、この記事で紹介した4つの窓口に相談してみてください。

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カテゴリー:こころみ医学, 未分類  投稿日:2024年10月29日

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